オリンピックが始まりましたね。
今回は開会式前のゴタつきが多すぎて、
火消し優先で「東京開催を盛り上げる」感が薄れてしまった気がします。
物事の善悪を決めるのは、裁く権利を持ってるのは一体誰なんだろうと思う今日この頃。。。
さて、
私は見た目からサブカル女子と思われがちですが、
実際は流行に疎いだけの人なので、あまり文化的なことは詳しくありません。
が、
先日久しぶりに会った知り合いと、本の話になったので
今回は私の好きな本(作家)について書いてみようと思います。
- 中島らも
【今夜、すべてのバーで】【永久も半ばを過ぎて】 エッセイですが、タイトルから素敵すぎる、洒落てるなぁと思いませんか。
【ガダラの豚】 祈祷師・呪術師・マジシャン・高僧まで出てきて本気で戦う、抱腹絶倒エンターテインメント巨編。3巻までありますが、一気に読めちゃう。
中島らもは、コピーライター、小説家、舞台作家、ミュージシャン、アル中・薬物依存、肩書たくさんの破天荒人生でしたが、
ご本人は『蟻も殺せないほど優しい人だった』という人柄と、ユーモアまみれのエピソードが大好きです。
- 遠藤周作
【沈黙】 5年?10年?ぐらい前に映画にもなりましたね、観てないけど。現世に生きる自己にとっての神とは…みたいなお話です。
【おばかさん】 宣教師見習い?で来日した青年が、ゴミクズみたいに扱われてもとにかく健気で底抜けに優しい。愛ってそういうことなのか、と思いました。
遠藤周作は、大人になってから自分の意志で洗礼を受けたという人で、宗教関係の話も多く、
とにかく暗くて陰惨なシーンも多いのですが、その奥に人を見る優しいまなざしがあるようで、大学時代に読み漁ってました。
でも遠藤周作が好きっていうと、ちょっと引かれるので、普段は酔っぱらった時と本が好きそうな人にしか言わないようにしてます。
- 井上靖
【敦煌】 紀元前、中国大陸で漢字ができる頃を舞台にした、歴史ロマン大作です。
たまたま実家にあったのを、これも大学生の時に読みました。
歴史ものは得意じゃないんですが一気に読んじゃう。面白かった。
- 浅田次郎
【壬生義士伝】 幕末、新選組の(確か)架空の人物を主人公にした完全フィクションです。
「ぽっぽや」が有名な浅田次郎ですが、とにかく泣かす。
何のために生きているのか、何を守って生きていくのか、行動の向こう側にある人の心とは…考えさせられた一冊です。
大切なもののために何を捨てて何を取るのか、人生のテーマな気がします。
こうやって見ると、男性作家ばかりで、サラリーマンが好きそうなもの、人情ものというか、
単行本として発売されたときには、本屋さんで平積みされていたであろう流行小説ばかりですね。
知的でも、大して文化的でもないですが、
だいぶ長文になってしまったので、似非インテリ系サブカル女子の回はここで終わりにしようと思います。
ではでは